法人カードの名義とは?
法人カードの名義は、社長、役員、社員にかかわらず「法人に属する個人名」ですが、お支払い口座は基本、「法人名義の銀行口座」(カードの種類によっては「個人名義の銀行口座」も可能)になります。これは法人カードのメリットのひとつです。経費をカードで決済することで、煩わしい経費精算や仮払いの精算がなくなり、経理業務の負担が減ります。
社長・役員・社員名義の法人カードの利用シーン
ここからは、社長・役員・社員名義の法人カードの利用シーンについてそれぞれ見ていきましょう。
社長名義
企業・法人の社長ともなると、日々の出張にかかる交通費や宿泊費、接待や会議などのビジネスコミュニケーションにかかる交際費は多いでしょう。それらのシーンで法人カードを利用した場合も、法人名義の銀行口座(もしくは個人名義の銀行口座)から引き落とされます。
役員名義
社長の右腕としてビジネスをスムーズに進めるため、役員にもさまざまな経費が必要です。
特に役員は取引先やクライアントと会食やゴルフ、スポーツ観戦、観劇などの接待をする機会が多く、一般社員よりも接待費が高額になる傾向があります。それらの支払いに法人カードを利用すれば、立て替えが不要で、経費精算にかかる手間も少なくなります。
なお、役員個人の名義の法人カードを利用した場合も、法人名義の銀行口座から引き落とされます。
社員名義
取引先や支社・支店への訪問が多い社員は、電車代や高速代、宿泊費、出先で利用したコワーキングスペース代などの支払いに法人カードを利用すれば、それらの経費も一括して法人名義の口座から引き落とされます。明細書には、どの社員が、いつ、どこで、何に利用したのか一覧で明記されるため、精算業務を効率化することが可能です。
また、法人カードに付帯するETCカードを社員向けに発行すれば、高速道路の利用料金を事業用の銀行口座からまとめて引き落としたり、利用状況を明細書で確認したりすることができて便利です。