パートナーの浮気・不倫が発覚し、慰謝料請求や離婚を検討する場合、探偵と弁護士が連携することで、よりスムーズかつ確実に解決へと進めることができます。それぞれの専門家が持つ役割を理解し、適切なタイミングで協力体制を築くことが成功の鍵となります。

 

【探偵と弁護士の役割分担】

探偵の役割:

事実の確認と証拠収集: 浮気の有無、不倫相手の特定、そして何よりも「不貞行為(肉体関係)を示す決定的証拠」を合法的な手段で収集します。これらは、弁護士が法的手続きを進める上で不可欠な証拠となります。
行動の追跡・監視: 依頼者の情報をもとに、尾行、張り込みなどを実施し、具体的な行動を記録します。
報告書の作成: 収集した証拠(写真、動画など)を時間軸に沿ってまとめた詳細な報告書を作成します。この報告書は、裁判資料として提出できる形になっています。

 

弁護士の役割:

法的アドバイス: 浮気・不倫に関する法的な権利(慰謝料請求、離婚の可否、親権、養育費、財産分与など)について助言します。
交渉の代行: 不倫相手や配偶者との慰謝料や離婚条件に関する交渉を代理で行います。感情的になりやすい当事者同士の直接交渉を避け、冷静に進めることができます。
内容証明郵便の送付: 慰謝料請求などを公式に行う際に、法的な効力を持つ内容証明郵便を作成・送付します。
訴訟手続き: 交渉で解決しない場合、裁判所での調停や訴訟(裁判)を代理で行います。探偵が収集した証拠を法的に有効な形で提出し、主張を展開します。

 

【探偵と弁護士が連携する解決までの一般的な流れ】

弁護士への初期相談:

 

まずは、浮気の疑いや今後の希望(離婚したいのか、関係修復したいのか、慰謝料請求だけしたいのか等)を弁護士に相談します。
弁護士は、現在の状況でどのような証拠が必要か、法的に有効な証拠とは何かをアドバイスします。この段階で、弁護士から提携している探偵事務所を紹介されることもあります。
探偵事務所への依頼・調査開始:

 

弁護士のアドバイスに基づき、探偵事務所に浮気調査を依頼します。
探偵は、弁護士が必要とする証拠の種類や、特定の行動パターンなどを踏まえて効率的に調査を進めます。

 

調査結果の報告:

探偵は調査終了後、詳細な報告書と証拠資料(写真、動画など)を依頼者に提出します。
この報告書は、そのまま弁護士に提出できる形になっています。

 

弁護士による法的手続きの開始:

探偵から得られた決定的な証拠に基づき、弁護士が不倫相手や配偶者に対して慰謝料請求や離婚交渉を開始します。
交渉で解決しない場合は、調停や裁判へと移行します。弁護士が証拠を提示し、依頼者の利益を最大化するよう尽力します。
このように、探偵が「真実を明らかにし、証拠を集める」役割を、弁護士が「その証拠を元に法的な手続きを進める」役割を担うことで、依頼者は精神的な負担を軽減しつつ、より確実な解決を目指すことができるのです。

 

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